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CASE STUDY

|ケーススタディ|

3.11東日本大震災に学ぶ

2018/02/07

東日本大震災による被害の様子

写真提供:一般財団法人 消防防災科学センター

机上の空論と言われた技術が、3.11東日本大震災で確実強固な安否確認システムとして証明された。

電話にないメールシステムの強み

2011年3月11日午後14:46に東北地方で大地震が発生、その時私(安田実男代表取締役)は福岡で接客中であったため、メールを見ることなくお客様と話をしていました。ほどなく、技術部の部長がお客様がいるのもかまわず、駆け込んできました。
東北で大きな地震が発生し、東京にもかなり影響がある。広範囲に津波警報も出ていて危険な状況だと早口でまくしたてると、技術部の部屋に走っていきました。
東京からのお客様でしたから、商談を中止して、すぐにお客様にご家族の安否確認を促しましたが、既に電話はつながりませんでした。すぐに戻られることをお勧めしました。

正直!スタッフも未曾有な体験の瞬間

電話がつながらない中、安否を伝える膨大なメールが飛び交っていることがモニターから伺えます。
そして地震発生からわずか8分後、宮城県仙台市に6mの津波が到達、それからさらに23分後、巨大な津波が到達し、東北沿岸に壊滅的な被害を与えました。
血の気が引いていくのを感じながら、モニターを社員全員で見守る中、絶え間なく発生する余震、津波警報、そして津波の到達、その度に繰り返し安否確認情報が配信され続けました。

3.11 その時「安否LifeMail」は強かった。

3.11東日本大震災発生直後に配信された安否LifeMailの安否確認メール
3.11東日本大震災発生直後に配信された安否LifeMailの安否確認メール

この前代未聞の大量配信を、「安否LifeMail」は難なく耐えてくれました。


技術スタッフも私も、その時は翌日まで一睡もせず、このシステムが安心と安全のための情報を提供し続けてくれるよう、モニターをひたすら監視し続けました。深夜11:00の時点で、既にメールは100万通を突破。
研究を重ね、開発当初、多くの協力者からは無駄と言われるほど強靭に作り上げたシステムは、災害時にその能力を如何なく発揮しました。上辺の機能ばかりにとらわれることなく、災害時のシステムに不可欠なものは何かという事を、改めて感じさせられた瞬間でした。

その後の鳥取や熊本で発生した大きな地震でも、「安否LifeMail」は止まる事無く安否確認メールを配信し続けることができました。


最後に、被災されました皆様の一刻も早い復興を心からお祈り申し上げます。

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